コーヒー豆の冷凍保存はどの程度の期間、効果があるのでしょうか。常温保存や容器ごとの違いを比較検証から紐解いていきます。合わせて冷凍保存の際に注意すべき点もご紹介します。保存方法で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

コーヒー豆の冷凍保存はどの程度の期間もつのか?常温との差は?検証結果も紹介

コーヒー豆の保存期間と冷凍保存

常温保存の場合、コーヒー豆の賞味期限は1週間ほどです。しかし冷凍保存の場合には、2~4週間は美味しく飲むことができます。

コーヒー豆は温度変化と空気を嫌います。直射日光や高温多湿を避け、密閉性の高い容器で保管するようにしましょう。

コーヒー豆保存に欠かせない「重要な要素」についてはこちら

コーヒー豆を冷凍保存する際の注意点4つ

・臭い移りに注意
・召し上がる際は必ず解凍
・解凍では結露に注意
・粉の場合は保存期間が短くなる


コーヒー豆を冷凍保存する際には臭い移りしないよう配慮する必要があります。また冷凍保存したコーヒー豆は必ず解凍して使用しましょう。また解凍の際には結露に要注意です。粉の場合は冷凍であっても保存期間はあまり伸びないことに留意しましょう。

臭い移りに注意

焙煎されたコーヒー豆には、匂いを吸収しやすいという特徴があります。そのため、匂い移りには特に注意しましょう。臭いの強いものと一緒に置いておくと、風味が損なわれてしまう可能性があります。

召し上がる際は必ず解凍

解凍せずにそのままコーヒーをいれてしまうのは避けましょう。コーヒーがうまく抽出されないだけでなく、蒸らしの温度が変わってしまい、味に影響してしまいます。

解凍では結露に注意

解凍する際には結露に要注意です。対策として、急速な解凍をしないようにしましょう。常温ではなく、冷蔵庫でゆっくりと解凍していくのがおすすめです。

粉の場合はさらに保存期間が短くなるので注意

豆を挽き、粉にした場合はさらに保存できる期間が短くなります。粉になることで表面積が増え、酸化が進みやすくなってしまうためです。もし粉の状態のコーヒーを保存する場合、今回紹介した保存期間よりもさらに短く見積もって考えましょう。

【ライターが検証してみた】コーヒー豆の保存方法「冷凍・保存缶・紙袋」の違い1、検証方法について

今回はライターによる検証結果を報告。2点のおすすめの保存方法に加えて、紙袋*で保存した場合の3つの方法で、実際に検証をしました。

冷凍保存と常温保存、容器の違いについて実際の検証から詳しくみていきましょう。

*紙袋は、一般的にコーヒー豆を購入した際に豆を入れる紙製の袋です。
*今回の検証はライターによる独自の方法で結果を出しています。検証結果が全ての場面に当てはまるとは限りません。あくまで傾向を示しているに過ぎないということをご了承ください

検証方法

使用豆/豆の条件 使用する焙煎深度は「浅煎り・中煎り」の中間ほど
錠前屋コーヒーの焙煎士による焙煎直後の豆を保存
期間 ・1週間
・2週間
・4週間
保存方法 ・紙袋       … 直射日光の当たらない湿度の低い部屋で常温保存
・保存缶(金属瓶/キャニスター) … 直射日光の当たらない湿度の低い部屋で常温保存
・フリーザーバッグ  … 冷凍庫で密閉保存
比較観点件 ・膨らみ
・苦味
・フレーバー



焙煎を行って間もないコーヒー豆をそれぞれの容器に保存。合計3週間の間にどのように変化をしていくかを観測します。また焙煎後すぐの「味・フレーバー・膨らみ」を基準にして違いを比較していきます。

コーヒー豆の保存方法「冷凍・保存缶・紙袋」の違い2、検証過程

1週間目

1週間目

1週間たった段階ではほとんど違いは感じられず、どの保存方法でも比較的美味しくいただくことができました。
「味・膨らみ・フレーバー」はどの項目でも特に変化は見られません。膨らみ具合も申し分ありません。

2週間目

2週間目

2週間目から徐々に変化があらわれました。冷凍パック以外の2つについては見た目でも、膨らみ具合に差が感じられるほどに。

4週間目

4週間目

今まで安定していたフリーザーバッグにもついにかげりが。膨らみ具合が若干落ちていました。3週間を過ぎると保存缶は膨らみが鈍く、紙袋の場合はほとんど膨張しなくなってしまいます。

コーヒー豆の保存方法「冷凍・保存缶・紙袋」の違い3、検証結果

開封後 比較事項 常温 紙袋 常温 保存缶 冷凍
フリーザー
バッグ
1週間 膨らみ
膨らむ

よく膨らむ

大変よく膨らむ
※焙煎後の二酸化炭素が抜けきっていないためガスが出ている

バランス良く、コクも感じられる

バランス良く、甘い余韻とコクも感じられる

やや軽い口当り
※焙煎後の二酸化炭素が抜けきっていないため
フレーバー
感じられる

香り高い

大変香り高い
2週間 膨らみ -
1週目より減少

膨らむ

大変よく膨らむ
※焙煎後の二酸化炭素が抜けきっていないためガスが出ている
-
味わい、コク共に軽い
マイナス面は無い

バランス良く、甘い余韻とコクも感じられる、やや口当り軽い

やや軽い口当り
※焙煎後の二酸化炭素が抜けきっていないため
フレーバー
乏しいがマイナス面は無い

1週間前と比較するとやや減少

1週間前と変わらない
4週間 膨らみ -
膨らみ最少

膨らむ
2週目よりやや劣る

大変よく膨らむ
×
味わい、コク共に無い
不快な味わい
-
わい、コク共に軽い
マイナス面は無い

バランスよく、甘い余韻も感じられる
フレーバー ×
粉砕時から酸化臭有
-
感じるが2週目よりは劣る

粉砕時の香り高いが、飲用時はやや減少される

検証結果からみるコーヒー豆保存の注意点

・透過性の高い容器での保存は避ける
・美味しく飲みきるなら2週間

検証結果から、コーヒー豆保存の際の注意点を紹介します。主に気をつけたいのは上記2点です。

透過性の高い容器での保存は避ける

最も劣化が激しかったのが紙袋。その理由としては「紙袋自体の透過性が高い点」の条件と、「保存場所が常温であったこと」の2点が挙げられます。コーヒー豆保存に重要である「酸化」と「温度」の条件を満たしていないため、結果として急速に劣化してしまいました。

もしコーヒー豆を中長期で保存したい場合、紙袋による保存は避けるのが無難です。

美味しく飲みきるなら2週間

有力な保存方法であるフリーザーバッグでも、2週間以降は若干のかげりが。生鮮食品であるコーヒー豆はそもそも長期保存には適していません。また焙煎後には急速に劣化が進んでしまいます。

そのため、なるべく早く飲みきることを意識しコーヒー豆を購入しましょう。目安としては2週間分です。この期間であれば、コーヒー豆の美味しさをある程度は維持することができます。

検証結果から見る保存期間ごとのコーヒー豆の保存方法

コーヒー豆の保存方法

保存期間 適した保存法
1週間以内 紙袋による常温保存
2週間以内 キャニスターなど各種保存容器
2週間以上 フリーザーバッグによる冷凍保存

前提として、コーヒーを美味しく味わうために適しているのは、「冷凍庫でフリーザーバッグ」という保存方法です*。次におすすめの保存方法が「低い室温金属キャニスターに封入」です。この2つの方法がおすすめできる理由はコーヒー豆の鮮度を保つ要素「温度・湿度・酸素・光*」をいかに満たしているかが関係しています。

*コーヒー豆の保存の重要な4項目である「温度・湿度・酸素・光」については、コーヒー豆の保存を考える上で重要な4要素とは?温度や密閉の重要性についても解説 で解説しています。


ただし、1週間以内であれば紙袋による常温保存でも問題はありません。そこで、検証結果を参考に、期間別にコーヒー豆の最適な保存方法を解説致します。

1週間以内 ~紙袋の保存でもよし~

1週間以内であれば、紙袋であってもそこまでの変化はありません。

冷凍・冷蔵保存や、密閉容器へ保管するのに越したことはありませんが、紙袋による常温保存であっても、ある程度美味しさを保つことはできます。

2週間以内 ~常温でキャニスター保存~

たとえ常温であっても、キャニスターで保存しておけば2週間経過時点でもあまり変化はみられませんでした。そのため1週間で飲みきれない量の場合、紙袋ではなく、しっかりとした保存容器に入れるのがおすすめです。

夏場や高温多湿の場所でなければ、常温保存であっても2週間程度は美味しさを保つことができます。

2週間以上 ~冷凍保存がおすすめ~

2週間以上コーヒー豆を保存しておきたい場合は冷凍保存するようにしましょう。ただし冷凍保存でも1ヵ月以上ともなると、若干の劣化は避けられないもの。しかし常温保存では軒並み劣化が進んでしまいますので、1ヶ月前後の保存期間が想定される場合はフリーザーバッグに入れ、冷凍保存することを心がけましょう。

美味しく飲めるコーヒー豆の冷凍保存の目安は1ヵ月!飲みきる期間に合わせた保存方法を

コーヒー豆の冷凍保存の目安は1ヵ月!

検証の結果、フリーザーバッグによる冷凍保存が最も長く保存できるとわかりました。しかし、いつも冷凍保存するのは骨が折れるもの。今回の検証結果を参考に、期間によって保存方法を使い分けていきましょう。

また購入するコーヒー豆を見直すのもおすすめです。2週間で無理なく飲みきれる分量や、もともと保存缶に入っている豆を選んでみましょう。

キーコーヒーの缶入りレギュラーコーヒーは、使ったらそのまま保存ができる保存缶での販売をしています。またすぐに飲み切れる90gの内容量のアロマフラッシュなどもございます。保存期間に適した分量での購入も検討しつつ、どうしても長期保存が必要な場合は冷凍保存を検討してみてはいかがでしょうか。

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