カフェで飲むようなふわふわの泡が印象的なカプチーノ。見ているだけで癒されますよね。一方で、カフェラテやカプチーノなど、カフェに行った際のふとした時に違いがわからなくなることはありませんか?また「カフェラテとカフェオレは何が違い」についても気になりますよね。そこで今回はカフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカ、カフェオレにどのような違いがあるのか、誰もが思ってしまう疑問について解説致します。また、作り方やアレンジレシピもご紹介しています。

カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカ、カフェオレ、それぞれの違いとは?

監修  キーコーヒー株式会社 マーケティング本部
コーヒー教室兼イリーインストラクター
藤田 靖弘(ふじた やすひろ)

投稿日時:2018.10.19


カフェで飲むようなふわふわの泡が印象的なカプチーノ。見ているだけで癒されますよね。一方で、カフェへ行った際、「カフェラテ」と「カプチーノ」など、違いがわからなくなることはありませんか?また「カフェラテ」と「カフェオレ」はどの様に何が違うのかも気になりますよね。
そこで今回はカフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカ、カフェオレにどのような違いがあるのか、誰もが思ってしまう疑問について解説致します。また、作り方やアレンジレシピもご紹介しています。

目次

カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカ、カフェオレ、そもそもの違いとは?

カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカはエスプレッソからできる飲み物になります。一方、カフェオレはドリップコーヒーから作ります。
どのドリンクも最後にミルクを加えることで完成します。

エスプレッソから作る飲み物(カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカ)は、全て同じエスプレッソ用のコーヒー豆から作ることができます。
つまり、エスプレッソから作る飲み物は、豆や抽出方法の違いではなく、ミルクの量(泡の細かさ)、またはシロップの違いといったレシピによって異なっています。

カフェラテとカプチーノは見た目がとても似ていますが、泡立てたミルクの厚さが違います。カフェラテの方がカプチーノよりもミルクの泡が薄くなります。そのため、ラテアートがしやすいと言われています。
カプチーノはカフェラテよりもミルクの泡が厚いため、ミルクとエスプレッソの層ができるのが特徴です。

マキアートはエスプレッソにフォームドミルクを少量注いだものを指します。イタリア語で「染み」という意味のマキアートの言葉通り、エスプレッソに加えたミルクの跡が染みのように見えることから名付けられました。カフェモカは、エスプレッソにフォームドミルクとチョコレートを加えたドリンクです。

マキアートとカフェモカはアレンジにも向いており、デザート感覚で楽しめるドリンクです。お店によっても様々なレシピがあり、アレンジのバリエーションが豊富です。
マキアートでは、キャラメルソースやシロップを使った「キャラメルマキアート」、カフェモカではチョコレートとミルクの代わりにココアを使ったレシピなどがあります。

ミルクとエスプレッソの比率って?

ミルクとエスプレッソの比率 ミルクの種類
カフェラテ 8:2 フォームドミルク
(スチームドミルクでもOK)
カプチーノ 7:3 フォームドミルク
マキアート 1:3 フォームドミルク
カフェモカ 7:3 フォームドミルク
カフェオレ 5:5(ドリップコーヒーを使用します) スチームドミルク

エスプレッソに加えるミルクは、作るドリンクによってフォームドミルクとスチームドミルクを使い分けています。

フォームドミルクとスチームドミルクの違いとは

ミルクの種類にはそれぞれ名前があります。「フォームドミルク」は温めた上で、泡立てたミルク。「スチームドミルク」は温めたミルクを指します。カフェラテでは、どちらも使用できますが、カフェラテ以外は、フォームドミルクを注ぎます。上の表のエスプレッソとミルクの比率に従って入れてください。

また、エスプレッソを使用するドリンクは、エスプレッソとミルクの比率だけでなく、ミルクの泡の量も重要です。カプチーノはカフェラテに比べて泡の量を多く入れるのが一般的です。

エスプレッソに注ぐミルクはエスプレッソマシンに備え付けられているスチームノズルを使い、ピッチャーという容器の中で泡立てたり、温めたりしています。

ピッチャーとは

ピッチャーとは、エスプレッソにミルクを注ぐ際に使われる容器のことを言います。

ピッチャーの中ではミルクを温めたり、泡立たせたりします。また、注ぎ口が細く尖っており、ラテアートをしやすいような工夫が施されています。ミルクの泡を取り分けるための小さいピッチャーもあります。

エスプレッソとは

イタリアで生まれたエスプレッソ。1杯分の抽出量は30mlととても少なく、エスプレッソを飲む際のカップもそれに合わせて小さく作られています。
苦味が強いイメージのあるエスプレッソですが、コーヒーの美味しい部分だけが凝縮されて抽出されるので、コクがあり、嫌な雑味などはありません。

「エスプレッソの苦味に慣れていない」という方は砂糖を入れることで飲みやすくなります。イタリアなどでは砂糖を入れて飲むのが一般的です。

エスプレッソは味が濃いけど、カフェインが多いということ?

エスプレッソは苦味が強いためカフェインが多いと誤解されがちですが、むしろカフェインが少ない飲み物です。理由としては、他のコーヒーに比べて、エスプレッソは一杯の量が少なく、使用する粉量も少ないからです。また30秒という短い時間で抽出しているため、コーヒー本来の美味しいところだけを楽しむことができます。

カフェラテとは

カフェラテとはイタリア発祥の飲み物です。「カフェ」が「コーヒー」、「ラテ」が「ミルク」という意味になります。エスプレッソと泡立てたミルクを使用します。ミルクの厚さは2㎜ほどと薄めに作ることがポイントです。

カフェラテの作り方

(1) お好きなカップにエスプレッソを30ml抽出したら、ミルクを泡立てる専用の容器「ピッチャー」の中にミルクを入れ、フォームドミルクを作ります。泡は薄めにすることを意識しましょう。お好みで使用するミルクは温めただけのものでも大丈夫です。

(2) ミルクとエスプレッソの割合としては、8:2になるようにしましょう。今回は2杯分のカフェラテを作るので、240mlのミルクを用意します。(1杯分は半分の120ml)
フォームドミルクを使用する際にはピッチャーを回して泡のキメを整えてください。

カプチーノとは

イタリアで好まれているカプチーノはエスプレッソと泡立てたミルクを使用します。ミルクの厚さは1㎝ほどになります。泡が厚いためアレンジにはあまり向いていませんが、その代わりにミルクとエスプレッソの層を楽しむことができます。透明の耐熱グラスを使えば、目で見ても美味しいカプチーノができあがります。

カプチーノの作り方

(1) エスプレッソを30ml抽出します。今回はエスプレッソとミルクの層を楽しむために、透明の耐熱グラスを使用しました。

(2) ミルクを泡立てます。カプチーノは泡を厚めにするのがポイントです。ミルク7に対して、エスプレッソ3の割合になるように心がけましょう。ミルクをエスプレッソに入れてからしばらくすると分離してきます。きれいな層になっているのがわかります。

マキアートとは

カフェマキアートとも呼ばれる飲み物です。イタリア語でマキアートは「染みを付ける」という意味です。レシピとしては、エスプレッソに少量の泡立てたミルクを入れます。表面に残ったミルクの跡が染みに見えるため、このような名前が付けられました。

ただし、お店によってミルクの量や比率が違ってきます。

スタンダードなカフェマキアートは1杯分のエスプレッソの表面に泡立てたミルクを浮かべたものになります。

マキアートの作り方

(1) エスプレッソを30ml、お好きなカップにいれてください。

(2) 泡立てたミルクを少量加えればできあがりです。割合はミルク1、エスプレッソ3になるように調整しましょう。エスプレッソの表面にミルクの染みを付けるようなイメージです。

アレンジレシピ

エスプレッソにたっぷりとしたミルクの泡を乗せてから、キャラメルソースをトッピングするとキャラメルマキアートのできあがりです。
苦味と甘味のバランスが整い、見た目もかわいいドリンクになります。

カフェモカとは

ほろ苦い味わいが印象的なカフェモカ。
「モカコーヒー」というコーヒーがあるのをご存知でしょうか。モカコーヒーにはカカオ(チョコレート)の味わいがあります。カフェモカはエスプレッソにチョコレートソースやシロップ、ココアをトッピングすることでモカコーヒーの味を再現したドリンクになります。

カフェモカの作り方

(1) 事前にカップの底にチョコレートソースを適量忍ばせます。

(2) エスプレッソを30ml抽出し、泡立てたフォームドミルクを作ります。ミルクとエスプレッソの割合は7:3になるように意識しましょう。

(3) 泡立てたミルクを注いだら、その上にチョコレートソースをトッピングして完成です。

アレンジレシピ

エスプレッソに泡立てたミルクを入れてから、ホイップクリームを浮かべて、ココアパウダーやチョコレートソースをトッピングすれば、お店で飲むようなデザートドリンクのできあがり。
チョコレートとミルクの代わりにココアでエスプレッソを割るのもおすすめです。カカオの風味が増すのと、よりまろやかな味わいになります。

カフェオレとは

カフェオレとはフランス語で「カフェ」は「コーヒー」、「オレ」は「ミルク」の意味になります。つまり、コーヒーとミルクを混ぜ合わせたものがカフェオレになります。
ここまで聞くと、名前が違うだけでカフェラテと同じ飲み物なのかなと思いませんか?実はカフェオレにはドリップコーヒーを使用します。ここがカフェラテとの大きな違いです。

カフェオレの作り方

(1) ドリップコーヒーをいれます。

(2) 温めたミルクを用意し、コーヒーと5:5の割合になるように入れてください。

こちらの記事ではカフェオレのいれ方を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
美味しいカフェオレを作るには?

【プロ編】カプチーノのベース、「エスプレッソ」の作り方

お店でいれるような美味しいエスプレッソ。どんないれ方をしたらあの素晴らしい味が再現できるのだろう。このような疑問を持ったちょっと上級者の方やプロ向けに、エスプレッソマシンを使ったエスプレッソのいれ方をご紹介します。

エスプレッソの作り方

1

前回使用したコーヒー粉を捨てる

エスプレッソマシンに取り付けるホルダーには前回抽出したコーヒー粉が残っていますので、そちらを取り除きます。

ホルダーとは写真のようにハンドルがついた器具のことです。ホルダーの中にはコーヒー粉を直接入れます。器具の下に付いている抽出口からエスプレッソが出てきます。
コーヒー粉を捨てる際にはノックボックスというコーヒー抽出後の粉を捨てるための容器を使います。

ホルダーにはコーヒー粉が残ってしまっている場合があるので、専用のハケで払い落とします。

なぜ抽出し終わったコーヒー粉を残しておくの?

マシンや器具の温度を保つためにもコーヒー粉を残しておくのは重要なポイントとなります。こうすることによって、コーヒーのホルダーも常に温かい状態になるので、コーヒーを抽出した際にも温度が下がりにくくなります。
また、マシンなどの金属臭を取ってくれるメリットもあります。

2

グラインダーで適量のコーヒー粉を挽き、ホルダーに入れる

エスプレッソ専用の「グラインダー」を使います。グラインダーとはエスプレッソ抽出時に使われる専用の粉砕機です。コーヒー豆を自動で挽いて、その時抽出する必要なコーヒー量のコーヒー粉を出してくれます。今回は2杯分のエスプレッソを抽出するために14g~16gの粉が出てくるように設定しています。1杯分のコーヒー粉の量は半分の7g~8gです。

コーヒー豆はとてもデリケートなため、その日の天候や気温、湿度などによって挽き目を変えなくてはなりません。こういった調整はグラインダーの数値を合わせることで対応できますが、毎日行うことが大切になります。お店によっては、数時間ごとに数値の調整を行うところもあります。
数値はしっかり合わせないと抽出時間や抽出量などに変化が生じてしまいますので重要です。

3

ホルダーに入れたコーヒー粉を平らにする

グラインダーからコーヒー粉を出した直後は表面が山になっているので、手で器具を軽く叩いて平らにします。

4

タンパーを使い、タンピングをする

先ほど平面上に整えたコーヒー粉をタンパーという器具を使い、コーヒー粉を押し固めます。ポイントは常に一定の力で、垂直に押すこと。エスプレッソの味わいが決まる大事な作業です。

一定の力を保ってダンピングする理由って?

美味しいエスプレッソをいれるにはタンピングの力を一定にしないと、嫌な苦味や渋味が出てしまいます。
一番美味しいエスプレッソを抽出するためにも、一定の力で行うタンピングをマスターしましょう。 また、表面を平らにすることで抽出時のお湯の通り道が均一になり、抽出量や味わいを保ちやすくなります。

5

マシン抽出口の洗浄をする

マシンの抽出口にかすが残ってしまうことがあるので、洗浄(リンス)をします。洗浄はエスプレッソマシンに付いているリンスボタンを押すと自動で行ってくれます。

6

エスプレッソを抽出する

抽出口の洗浄が終わったら、ホルダーをエスプレッソマシンにセットします。抽出ボタンを押すと、5秒後にエスプレッソが抽出されるのでその間にカップを2つセットします。

30秒経ったところで、停止ボタンを押し抽出をストップ。30mlのエスプレッソが2杯抽出できました。

エスプレッソは必ず2杯からしかいれられないの?

エスプレッソマシンに使われるホルダーには注ぎ口が1つのものと、2つのものがあります。そのため、エスプレッソは1杯からでもいれることは可能です。抽出する際にバリスタがカップを2つセットするのを良く見る方には、疑問に感じると思います。

コーヒーは複数杯いれた方が安定した味わいが出せると言われています。これは全てのコーヒー抽出器具に言えることですが、美味しいコーヒーを1杯だけ抽出するのはとても難しいことなのです。 コーヒーをいれる際には、なるべく2杯以上作るようにして、じっくり時間をかけて、たっぷりのお湯を使って抽出すると味わいに変化が起こりにくく、安定します。
今回使用した豆

(左から)
「MODERATO(モデラート)」
ラテ系のメニューと相性の良い深煎りのエスプレッソです。ストレートだけでなく、ミルク系アレンジメニューやフレーバーシロップを加えるなど、多彩なメニューに対応します。

「DELICATO(デリカート)」
コーヒー本来の酸味と苦味の調和を大切にするイタリア・ミラノのエスプレッソを再現しました。焙煎は中煎り。繊細で芳醇な味わいが楽しめます。

カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカ、カフェオレの違いがわかると、カフェに行くのがもっと楽しくなる!

今回ご紹介したエスプレッソ系のドリンクは、フォームドミルク、スチームドミルクどちらを使うか、ミルクとエスプレッソ(ドリップコーヒー)の割合や泡立てたミルクの厚さでレシピが決まっています。

カフェラテ、カプチーノ、マキアート、カフェモカ、カフェオレの違いがわかると、カフェで頼めるドリンクの幅がぐっと広がるはず。さらに自分だけのカスタマイズなども楽しめるようになります。また、ドリンク名の意味を知ることで今後のカフェライフにも華を添えるはずです。 ぜひ、いろいろなエスプレッソ系のドリンクを飲んでみてください。それぞれの違いを知って飲めば、あなただけのお気に入りにいっぱい出会えるはずです。

記事監修

藤田 靖弘(ふじた やすひろ)

マーケティング本部
コーヒー教室兼イリ―インストラクター
2001年入社、関東工場で研修後、開発研究所へ配属。 2002年から5年間、開発研究所へ所属する。主にコーヒーの成分や味に関する研究に携わる。
R&Dグループへ配属されたのち、2009年に品質管理課にてコーヒーの品質管理として、味わいの評価や審査を担当する。
2013年、R&Dグループビジネスプロダクトチームへ配属。
2017年にはコーヒー教室兼イリー事業部へ配属となり、エスプレッソのいれ方などの講座を受け持つ。

↑ トップページへ戻る