最適なコーヒー豆の保存方法とは?保存場所から挽いた粉の扱い方についても解説!

コーヒー豆の具体的な保存方法に悩んでいませんか?コーヒー豆はデリケートな食品です。保存方法の違いが味に直結してしまうことも。今回は具体的保存方法や粉を保存する際の注意点、保存場所についても解説します。
買いだめの目安としても参考にしてみてください。

コーヒー豆を保存する最もおすすめの方法とは?

コーヒー豆を保存する最もおすすめの方法とは?

コーヒーを美味しく味わうために最も適しているのは、「冷凍庫でフリーザーバッグ」という保存方法です。次におすすめの保存方法が「低い室温で金属キャニスターに封入」です。この2つの方法がおすすめできる理由はコーヒー豆の鮮度を保つ要素「温度・湿度・酸素・光」をいかに満たしているかが関係しています。

おすすめの保存方法1、「冷凍庫でフリーザーバッグ」
おすすめの保存方法2、「低い室温で金属キャニスターに封入」

コーヒーを美味しく味わうために最も適しているのは、「冷凍庫でフリーザーバッグ」という保存方法です。次におすすめの保存方法が「低い室温で金属キャニスターに封入」です。この2つの方法がおすすめできる理由はコーヒー豆の鮮度を保つ要素「温度・湿度・酸素・光」をいかに満たしているかが関係しています。

コーヒー豆の鮮度を保つための4つの項目についてはこちらの記事で

*備考
今回の記事ではコーヒー豆の状態での保存について主に紹介しています。粉末状での保存の場合は違った結果になることがあるため注意してください。詳しくは 引用:日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)「豆と粉、どちらが長く持つ? の項目で解説しています。

ではそれぞれの保存方法について、詳しくみていきましょう。

おすすめの方法1、「フリーザーバッグで封入し冷凍保存」

フリーザーバッグで封入

フリーザーバッグで冷凍庫に保存する方法は、コーヒー豆の劣化を最小限に抑えます。その理由は「酸化」の抑制にあります。

温度が高ければ高いほど酸化は進行するため、温度を低くすることでコーヒー豆の劣化を大幅に減少させることが可能に。
加えてフリーザーバッグの密封により空気に触れる量を軽減。酸化を最小限にすることができます。

この方法の場合は、コーヒー豆を「自然解凍」する必要があります。使用前に必ず余裕をもって完全に自然解凍しておきましょう。

おすすめの方法2、「金属キャニスターに封入して温度が低い部屋で保存」

金属キャニスターに封入

低温の部屋でコーヒー豆を金属キャニスターへ封入する方法では、「直射日光」による劣化を防ぐ点が特に優れています。
ただし、部屋の場合は、季節によって「温度」と「湿度」の変化を受けるので、注意が必要です。

それぞれのコーヒー豆保存方法の期間目安

保存方法別にみる期間目安
おすすめ保存方法1 半月・2週間
おすすめ保存方法2 4週間(1ヵ月)以上

前提として、コーヒー豆は開封後できるだけ早く飲み切るのをおすすめします。もしコーヒー豆を保存しておきたい場合は、3~4週間を目安に飲み切りましょう。その期間内であれば、金属キャニスターで常温保存していても、劣化が少ない状態で飲用できます。

しかしそれ以上、例えば1ヵ月を超えてしまいそうな場合は冷凍保存をおすすめします。劣化を食い止めることは難しいですが、他の方法よりは比較的美味しく召し上がれます。

コーヒー豆保存に最適な場所の条件は?

結論から先にいうと、コーヒー豆保存に最適な場所は冷暗所です。さきほど劣化をすすめる4つの要素を紹介しました。この要素に沿って、コーヒー豆を保管する際に最適な場所の条件をみていくと以下3点が最も重要です。

日光の当たらない場所
低温を保てる場所
湿気のない場所

ではそれぞれの条件に該当する具体的な場所についてみていきましょう

冷凍庫

冷凍庫は低温が保たれ、遮光性もあり、湿気が少ないので保管場所としては優れています。

しかし、飲用する際には常温解凍する手間があるのが難点です。また、出し入れが激しいと温度変化や結露によって劣化が進んでしまう可能性もあるので注意しましょう。

冷蔵庫

低温を保ち、遮光性に優れる場所としては冷蔵庫も当てはまります。しかし、豆をそのまま置く、もしくは紙袋など透過性の高い容器で保存するのはおすすめできません。他の食材が発する臭いを吸収し、風味を損なうことがあるからです。冷蔵庫に保管する場合であっても、密閉性の高い容器を準備しておきましょう。

【上級者向け】さらにコーヒー豆保存にこだわるなら

上級者の方に向けて、さらにコーヒー豆保存を万全にする方法をご紹介します。よりコーヒーを長期保存しておきたい場合のコツについてみていきましょう。

ただし、ここで紹介する方法については、あくまで最後の仕上げです。保存に影響を与える割合に関しては非常に少ないため、まずは上記で紹介した方法を試してみてください。

焙煎からあまり時間が経っていないものを選ぶ

購入する前に、焙煎がいつなされたかもチェックしてみましょう。コーヒー豆は焙煎されたあとに急速に劣化していきます。

そのため、焙煎されてから日数が経過したものを購入してしまうと、その分保存が効かなくなってしまいます。

買いだめは2週間で飲み切る量を

3~4週間は問題なく召し上がることができます。しかし、これは目安であり、やはり2週間を越えると風味や味は落ちてしまいます。美味しさを損なわないとなると、2週間が1つの目安です。買いだめをする場合は2週間で飲みきれる量を購入しておくと、最後まで美味しいままの状態でコーヒーを楽しめるでしょう。

また、しっかりと保存をしていても美味しく飲める目安は1ヵ月程度です。

コーヒー豆と粉、どちらが長く持つ?

コーヒー豆と粉、どちらが長く持つ?

コーヒー豆と粉は、粉の方が劣化しやすいです。こうした違いは、豆を挽くことで表面積が増えてしまうために起こります。表面積が増えることで空気との接触面が増えてしまい、結果として酸化が早まってしまうのです。

保存期間について、コーヒー豆の場合は3~4週間、コーヒー粉の場合は2週間ほどと考えておきましょう。

コーヒーの粉を保管する際の注意点

コーヒーは粉の状態ではより酸化に弱くなります。そのため保存する際には、特に密閉性に気をつけましょう。コーヒー粉を保存する容器としては真空パックやフリーザーパックが特におすすめです。空気に触れない配慮を可能な限り行いましょう。

コーヒー豆(粉)保存の際のちょっとした工夫を紹介

コーヒー保存の際に注意すべきちょっとしたポイントを紹介します。少しでも長く、美味しさを保ちたいという方はぜひチェックしてみてください。

乾燥剤を添えておく

湿気を多く吸い取ってしまうコーヒー豆。実は臭いも吸い取りやすいのをご存知でしょうか。こうした湿気や臭い移りからコーヒー豆を守るには乾燥剤と一緒に保存するのがおすすめです。保管場所に添えておくことでコーヒー豆の劣化を軽減してくれるでしょう。

留め金で口を縛る

紙袋やアルミバッグに入れて、さらにキャニスターに保管する場合でも、しっかりと留め金で口をしめておきましょう。酸化が進むことでコーヒー豆は劣化します。なるべく外気に触れないようにする配慮がコーヒー豆保存では重要です。

もし留め金がついていない場合はセロテープなどでとめてみましょう。

臭い移りに注意する

コーヒー豆は臭いを吸収しやすいため、特に注意する必要があります。保存場所にある他の食品に注意が必要です。また、忘れがちなのが容器についた臭いです。昔入っていた食材、もしくはコーヒーの風味が混ざってしまうなどが考えられます。しっかりとチェックしておきましょう。

容器の水滴はしっかり拭う

コーヒー豆は湿気をとても嫌います。そのため、ちょっとした水滴も劣化の原因に。容器を移し替える際にはしっかりと乾いていることを確認してからにしましょう。

コーヒー豆の保存方法を有効に行いましょう

コーヒー豆を最後までしっかり美味しく楽しむための方法を紹介しました。基本的にコーヒー豆は生鮮食品であり、焙煎後に劣化は急速に進みます。冷凍・冷蔵などの本格的な保存をしない場合は2週間を1つの目安として考えましょう。また買いだめをする場合でも、多くても1ヵ月程度の量にしておくのが無難です。今回の記事を参考に最後の一粒まで美味しいコーヒーを楽しんでみてください。

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