おいしいコーヒーをいれるためには技術がいる。そんな常識を変えたかった。

おいしいコーヒーをいれるためには技術がいる。そんな常識を変えたかった。

おいしいコーヒーをいれるためには技術がいる。 そんな常識を変えたかった。

おいしいコーヒーを日常的に飲むという習慣はかなり浸透してきたと思います。おしゃれなカフェが増えたり、コンビニでドリップコーヒーを買えるようになったり、おいしいコーヒーが気軽に買える環境が拡がったからだと思います。でもこれはあくまで、おいしいコーヒーを"飲む習慣"。自分でコーヒーをいれる人は、実はあまり増えていないというのが私の実感でした。「豆とか、器具とか、難しそう」「ちゃんと知識がないと愉しめない」という声がまだまだ多いのです。「そんなことはないんですよ!」と言いたいところですが、実際はいれ方にテクニックが必要だったり、豆の選び方に知識が必要だったりします。それじゃあせめてテクニックの部分は、器具の改善で解決できないだろうか? そんな想いがNoiシリーズ誕生のきっかけです。つまり、Noiシリーズでドリップすれば、誰だっておいしいコーヒーがいれられる。ちょっと大げさですが、そんな魔法のようなコンセプトの器具をつくりたかった。『ただ、おいしいコーヒーをドリップするために』。シンプルな想いを、Noiブランドに込めました。

Noiとはイタリア語で「私たち」という意味。一人ひとりにとって「私たちのコーヒーブランド」だと感じてほしいという想いが込められている。また、NoiはNo.1にも見えるため、「いちばんおいしくコーヒーをいれられる器具」という意味も込められている。

おいしいコーヒーをいれるためには技術がいる。 そんな常識を変えたかった。

その美しいデザインは、偶然に生まれました。

最初に開発に取り組んだのがドリッパーでした。コーヒーのおいしさをもっとも左右するからで、ドリップの中心となる商品です。なるべく難しいテクニックが不要になるようにというのが開発当初からの目標でした。その結果生まれたのがダイヤカット形状です。見た目の評価も高いのですが、それは結果です。あくまで構造を考えた上で辿り着いたカタチなのです。ではおいしいコーヒーをドリップするためのコツはどこにあるのか。それが、お湯とコーヒーの触れる時間を適切にすることでした。お湯がすぐに落ちてしまうと、コーヒーの個性を引き出すことができなくなってしまいます。たとえいい豆を選んでいたとしてもその味を引き出せないのです。ダイヤカット形状なら、お湯がまっすぐ落ちずに、ジグザグと流れながら落ちていきます。だからお湯とコーヒーの接する時間が長くなる。つまりコーヒーのおいしさを正しく引き出せるというわけです。キラキラとした見た目も相まって、いろいろな方面で評価をいただいており、コーヒーの世界へのまさに入門ツールと言ってもよいと思います。

その美しいデザインは、偶然に生まれました。

ドリップの質を左右する“蒸らし”が、 誰でも上手にできる魔法のケトル。

コーヒーをドリップするとき、味の差が出てしまうポイントが“蒸らし”です。でも実は多くの場合、お湯の注ぎ方が悪く、“蒸らしたつもり”になっているだけの場合が多いのです。その問題を解決するために開発したのが、ドリップマスターケトルです。蒸らしが上手にできていないというのは、粉全体にお湯がうまく行き渡っていないということ。ここで必要となるのが、狙ったところに細くゆっくりとお湯を注ぐテクニックです。注ぎ口の大きなケトルだと、一気にお湯が出てしまったり、狙いを定めにくかったりとうまく蒸らすことができません。そこでもっともこだわったのが、ノズルの形状です。細くゆっくりとお湯を落とせるよう、“スワンの喉”と呼ばれる部分に工夫があります。じつはこの部分、断面が円形ではなくV字になっていて流れてきたお湯のストリームが一気に細くなっています。注ぎが細いと狙ったところに落とせます。また、ノズル全体に大きなカーブを設けることでお湯が切れにくくなっています。さらには、持ち手もこだわっています。大きく外側に伸びているため、テコの原理を利用して、少し力を加えるだけでお湯を注げるよう設計されています。裾野の形状が広がっているため、こう見えて1リットル(カップ4杯分)もお湯が入るのですが、この工夫によって小さな力で注ぐことが可能です。これ以上のケトルは他に探しても見つからないと思います(笑)。

ドリップの質を左右する“蒸らし”が、 誰でも上手にできる魔法のケトル。

割れやすい。収納しづらい。 まず、ネガティブな課題と向き合いました。

これまでのサーバーについてはネガティブな要素がいくつかあり、それらを改善することが課題だと思っていました。ひとつが壊れやすいこと。ガラス製だと洗いながら割ってしまう人が多いようで、グラブサーバーにはガラスの約150倍の強度を誇るポリカーボネートを採用しました。保温性も高まり、コーヒーが冷めにくく、おいしさが長続きするようになりました。そしてもうひとつ改善したかったのが、スペースのかさばりです。こちらはかなり斬新なアイデアだと思いますが、常識に縛られずに考えようという意向から、サーバーの形状を大きく変えてしまいました。いちばんのポイントは取っ手をなくした点でしょうか。もちろん中に熱いコーヒーが入っても安全に持つことができなくてはいけませんので、持ち手の部分のポリカーボネートを2重にして、直接手でつかむことができるようにしました。結果としてNoiブランドならではの特徴あるサーバーが生まれました。 いずれの器具も開発から発売までには、約2年を要しました。コーヒーをおいしくいれるためのブランドだからこそ、細かいこだわりが多く、妥協ができなかった部分が多かったですね。Noiシリーズによって、レギュラーコーヒーをいれる楽しみを感じていただけるような提案ができればと思っています。

割れやすい。収納しづらい。 まず、ネガティブな課題と向き合いました。

プロフィール

キーコーヒー株式会社マーケティング本部 R&Dグループ GLIプロダクトチームリーダー
本吉眞紀 / もとよしまき

キーコーヒー株式会社マーケティング本部 R&Dグループ GLIプロダクトチームリーダー本吉眞紀   /   もとよしまき

入社当初はキーコーヒー研究所に配属。主にコーヒーの基礎に関する研究に従事。その後、商品開発チームへ。ギフト商材や飲料製品の商品開発に携わり、テトラ・プリズマ・アセプティックと呼ばれる特殊形状の容器を用いた商品も開発。コンシューマープロダクトチーム配属後は、インスタントミックス商品や飲料商品を担当。多様な角度からのマーケティングに携わっている。

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